名古屋ボストン美術館にて いよいよ最後の展覧会・第1弾『ボストン美術館の至宝展 ―東西の名品、珠玉のコレクション』開催中

名古屋ボストン美術館は、1999年に米国ボストン美術館の姉妹館として開館。20年間ボストン美術館所蔵の優れたコレクションが紹介されてきましたが、残念なことに10月8日をもって閉館することとなってしまいました。最後を飾る展覧会の第1弾『ボストン美術館の至宝展 ―東西の名品、珠玉のコレクション』が7月1日まで開催中です。

世界に誇るボストン・オールスターが名古屋に集結

世界屈指の規模と知名度を誇るボストン美術館の古今東西の名品80点が紹介される。コレクションを築いてきた収集家たちの物語にも着目。また、ファン・ゴッホの傑作、ルーラン夫妻の肖像画を2点同時に展示されるのは日本初。

古代エジプト美術

N01_《ツタンカーメン王頭部》

《ツタンカーメン王頭部》エジプト、新王国時代、第18王朝、ツタンカーメン王の治世、前1336-前1327年
Museum purchase with funds donated by Miss Mary S. Ames, 11.1533

ボストン美術館の古代エジプト美術コレクションは、世界でも最も重要な、優れたコレクションのひとつとして知られ、エジプト以外で築かれたものとしては世界最大とされる。

中国美術

N04_徽宗《五色鸚鵡図巻》北宋

徽宗《五色鸚鵡図巻》(部分)北宋、1110年代頃
Maria Antoinette Evans Fund, 33.364

約9千点からなる中国美術コレクションの中から、長さ10mを超す陳容の《九龍図巻》や、芸術を愛した皇帝・徽宗(きそう)の《五色鸚鵡(おうむ)図巻》など、ボストン美術館が誇る北宋・南宋絵画の至宝6点を紹介。

日本美術

N06_喜多川歌麿

喜多川歌麿《三味線を弾く美人図》文化元-3年(1804-06)頃
Fenollosa – Weld Collection, 11.4642

N05_英一蝶《涅槃図》正徳3年

英一蝶《涅槃図》正徳3年(1713)
Fenollosa – Weld Collection, 11.4221

約10万点に及ぶ日本美術コレクションを所有するボストン美術館。
今展覧会の見どころのひとつでもある、江戸時代中期に活躍した絵師・英一蝶(はなぶさいっちょう)の涅槃図(ねはんず)。約170年ぶりの修理を経て初の里帰りとなる。

フランス絵画

N08_ファン・ゴッホ郵便配達人

フィンセント・ファン・ゴッホ《郵便配達人ジョゼフ・ルーラン》1888年
Gift of Robert Treat Paine 2nd, 35.1982

N 09_フィンセント・ファン・ゴッホ

フィンセント・ファン・ゴッホ《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ ルーラン夫人》1889年
Bequest of John T. Spaulding, 48.548

こちらも見どころの1つであるルーラン夫妻の肖像画。パリを離れ南仏アルルに移り住んだファン・ゴッホにとって、ジョゼフ・ルーランはモデルとなってくれる数少ない友人であり、一家の肖像画は20点以上も残されている。精神的にもゴッホの支えとなったルーラン夫妻が二人そろって日本へ。

N10_クロード・モネ

クロード・モネ《くぼ地のヒナゲシ畑、ジヴェルニー近郊》1885年
Juliana Cheney Edwards Collection, 25.106

N11_ポール・セザンヌ

ポール・セザンヌ《卓上の果物と水差し》1890-94年頃
Bequest of John T. Spaulding, 48.524

モネ、セザンヌ、ドガ、ファン・ゴッホの絵画など、ヨーロッパ美術コレクションの印象派とポスト印象派の画家たちの作品が紹介されている。多くのボストニアンたちは19世紀後半パリの新しい美術運動をいち早く評価し、積極的に収集。19世紀フランス絵画のコレクションを形成する礎となった。

アメリカ絵画

N13_フィッツ・ヘンリー・レーン

フィッツ・ヘンリー・レーン《ニューヨーク港》1855年頃
Gift of Maxim Karolik for the M. and M. Karolik Collection of American Paintings, 48.446

N12_ジョン・シンガー

ジョン・シンガー・サージェント《ロベール・ド・セヴリュー》1879年
The Hayden Collection – Charles Henry Hayden Fund, 22.372

アメリカの美術といえば戦後のモダニズム以降がその主流をなしているが、ボストン美術館では植民地時代からの卓越したコレクションで、今や世界屈指と評価されている。

版画・写真

N15_アンセル・アダムス

アンセル・アダムス《白い枝、モノ湖》1947年
Gift of Ansel Adams, 1974.184
Photograph by Ansel Adams
ⓒ 2016 The Ansel Adams Publishing Rights Trust

Photographs ⓒ Museum of Fine Arts, Boston

約20万点にも及ぶ版画、素描、水彩画、写真、書籍、ポスターなどを所蔵するボストン美術館。とりわけ実業家であったレーン夫妻の寄贈により、20世紀アメリカ美術の重要な研究拠点のひとつとなった。

まるでボストン美術館に来たような、古代から現代美術までの多彩な分野の作品(ツタンカーメンから村上隆まで)を総合的に楽しむことが出来る。閉館まであと200日あまり。是非、名古屋ボストン美術館へ。


▼DATA▼
会期:2018年2月18日(日)~7月1日(日)
入館料金:一般(1300円〈1100円〉)、高大生 (900円〈700円〉)、中学生以下無料
※〈 〉内は団体(20名以上)・平日17時以降の割引入館料金
※平日17時以降の高校生は無料

名古屋ボストン美術館 最後の展覧会・第1弾『ボストン美術館の至宝展 ―東西の名品、珠玉のコレクション』

電話番号:052-684-0101
住所:名古屋市中区金山町一丁目1番1号
開館時間:火~金曜日 10:00~19:00 / 土・日・祝休日 10:00~17:00(最終入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(4/30(月・休)は開館)
アクセス:JR東海道・中央本線、地下鉄名城線、名鉄名古屋本線「金山」駅下車南口から徒歩1分