絵画の世界に足を踏み入れたよう
季節の移ろいが描き込まれた静寂の水面

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白馬が現れれば、まさに東山魁夷画伯の作品そのものです。

抜けるような水面に木々の緑がそのまま映り込み、まるでその景観すべてが絵画のような『御射鹿池(みしゃかいけ)』。
長野県茅野市の奥蓼科、八ヶ岳中信高原国定公園内にある昭和8年に完成した農業用水のため池ですが、人工のため池だとは思えないくらい神秘的な光景が広がっています。農林水産省の「ため池百選」に選定されている透明度が高い、大自然がそのまま映り込んだ幻想的な景観を見ることができます。
奥蓼科温泉郷から酸性の強い水が流れ込んでくるために、魚は生息していません。そのため、チャツボミ苔が繁殖して水面に木々が鏡のように映るそうです。

日本画家の東山魁夷画伯の作品「緑響く」のモチーフとしても有名で、テレビCMの撮影場所などでも知られ、絵画の世界そのままの幻想的な景観を見ることができます。

おすすめの季節は、6月頃と 10月頃。
6月頃は、東山魁夷画伯の作品「緑響く」の舞台となった、一面に新緑のほとばしるような世界に浸れます。10月頃は、紅葉のあふれる色彩が心を染めていく、癒しのひと時を過ごすことができます。
標高が平均で1,100mを超える地にあるため、静かな場所で自然の美しい景観を堪能できます。

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朝靄が水面にうつり込む神々しい景観も一度は見ておきたいワンシーンです。夏の早朝に見ることができます。

夏の早朝に訪れると、朝靄さえも鏡のように水面に映り込み、辺り一面がブルーグリーンに染まる神秘的な光景が見られるそうです。またカラマツが色づき、深緑の水面に鮮やかな黄金色を添える秋も一見の価値あり。そして冬には一面”白銀の世界”になり、より一層神秘的な世界が広がります。1年を通して様々な自然のアートを見せてくれます。
『御射鹿池』の名前の由来は、古来はこの地が神野(こうや)と呼ばれ、諏訪大社上社の御頭祭(おんとうさい)の時に神に奉げる牝鹿を射る神事(御射山御狩神事)があったことと伝えられています。

池周辺には遊歩道がなく、フェンスがあり池のほとりは立ち入りができないので、県道191号から観賞しましょう。

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鮮やかな紅葉が池一面に広がる秋の絶景もぜひ訪れてみて。見頃は10月下旬です。

御射鹿池(みしゃかいけ)

電話番号:0266-73-8550(茅野市観光協会)
住所:長野県茅野市豊平奥蓼科
アクセス:中央自動車道諏訪ICより車で45分
駐車場:なし